— via 心への旅(14)リア王の物語の王と道化は哀しみを湛えています。娘たちに裏切られ、唯一人助けようとしてくれた娘も死んで、気が狂ってしまった王に道化は相変わらぬジョークを飛ばしながら付き従っていきます。(中略)
道化は王と一体のものでありながら、あらゆる愚行を行なってよい存在として成立します。彼は愚者であるが故に他の人が口にすることを許されない真実を告げる特権を持っています。彼は愚者であるが故に国家の秩序の枠を越えた行為を行なうことができます。(中略)
たいてい「道化」的立場に立った人は、権力への誘惑に駆られます。逆に道化的立場を貫いた人は歴史に名前を残していないでしょう。